東京メトロと共同で列車混雑計測システムを開発

東京メトロと共同で列車混雑計測システムを開発-エスキューブライフ株式会社

エスキューブライフ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:関田裕)は、東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山村 明義、以下「東京メトロ」)、上野グリーンソリューションズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO:上野 元)の基、同システムのシステムインテグレーションの受託を2019年より実施して参りました。またシステムのコアになるAI技術に於いては株式会社サイバーコア(本社:岩手県盛岡市、代表取締役:玉木 由浩)と共同にて執り行い、列車をご利用の方により安心して快適に地下鉄をご利用いただくため、デプスカメラと人工知能(AI)を用いた列車混雑計測システムの開発、運用を開始したことをお知らせいたします。

このシステムは、デプスカメラとAIを組み合わせてリアルタイムで列車の混雑状況を分析し、
駅を発車してから数秒で、列車内の混雑状況を号車ごとに算出します。

※2023年鉄道技術展にて放映した説明動画です。

本システムの特長

概要イメージ-東京メトロと共同で列車混雑計測システムを開発-エスキューブライフ株式会社

リアルタイム混雑状況表示

リアルタイム混雑状況表示-東京メトロと共同で列車混雑計測システムを開発-エスキューブライフ株式会社

列車の号車ごとの混雑状況をリアルタイムで表示し、スマートフォンアプリ(東京メトロmy!アプリ)を通じて事前に情報を確認できます。

混雑予測

列車混雑計測システムでは現在の混雑状況に加えて、「乗車中の車両がどの駅から空いてくるか」といった混雑状況を予測します。

高精度かつ短時間

開発したモデルは、決定係数R^2が約0.97(係数1は完全一致を表す)という高精度を実現しました。
最後尾車両がデプスカメラを通過後、1%刻みの混雑率を、号車ごとに、数秒で算出可能です。

列車混雑計測システムは既に運用開始しており、東京メトロ my!アプリで号車ごとのリアルタイム混雑状況を配信しております。
アプリの列車走行位置画面の列車アイコンをタップすることで、混雑状況と混雑予測情報を号車ごとに4段階で確認することができます。

機器は1ホームに1台のみ

ホーム端に設置した1台の装置で、駅を出発する列車内の混雑状況をすべて計測することが可能です。また、エッジサーバやクラウドサーバとの連携は、シンプルな構成で実現されており、運用の手間を最小限に抑えることができます。

人工知能(AI)を活用

様々なタイプの車両や混雑状況に柔軟に対応しており、将来導入される新型車両にも適応可能な設計となっています。従来、人力で測定していた混雑率と同等以上の信頼性を備えており、営業時間中の全時間帯にわたり正確な計測を行うことが可能です。これにより、運行管理の効率化やサービス向上に大きく寄与します。

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